今の近所付き合いの実態とは
その前に、まずは実態を調べてみましょう。近所付き合いを苦手とする人は多いと思いますが、実際、今はどのくらいの人が近所付き合いをしているのでしょうか。参考になるデータが以下です。※平成23年版厚生労働白書より
比べてみるとやはり、地方の方が近所付き合いをよくしているようです。程度の差こそあれ、4人中3人が「近所付き合いをしている」と答えています。ただ、大都市に関しても予想よりも近所付き合いをしている割合が多いのに驚きです。6割以上が「近所付き合いをしている」と答えています。
今の時代はご近所付き合いがをしている人が少なく、地域のつながりも希薄なイメージがありましたが、皆それぞれに交流をしているようですね。
また「近所付き合いをしない」という人に理由を尋ねたところ、意外にも「きっかけがつかめないから」と答える人が多いそうです。今の若い世代の人も近所付き合いが嫌いなわけではなく、ただどうやって交流すればいいのか分からないというだけなのかもしれません。
近所付き合いのレベルはどのくらい?
近所付き合いといってもどこまですればいいのか、悩んでいる人は多いでしょう。分かりやすく、「近所付き合いの密接さ」を段階的に分けてみました。それこの図です。
重要なポイントは、レベル1の「挨拶を交わす」は必須ラインだということです。
これからご近所さんと仲良くなりたい人は
下で紹介する「近所付き合いのきっかけになる最初の一言」にうつるまえに、自分が普段挨拶をしているかどうかチェックしてみましょう。近所付き合いは段階を踏んで徐々に仲良くなっていくもの。普段挨拶もしないのに、突然話しかけても向こうは警戒してしまいます。
近所付き合いをしたくないという人は
「近所付き合いは苦手だ」、また「将来的には近所交流するかもしれないけど今はやりたくない」、という人でも挨拶だけはしておくことをおすすめします。その理由は、「自分の身を守るため」です。
挨拶をしない人は、近所の人たちからするとやはり目立ちますし、よい印象をもたれません。変に印象を悪くしてささいな陰口の対象になるよりも、挨拶という最低限の義務さえ果たしておけば、あとは自由に距離を保てるわけです。
例えばもし今後自分の状況が変わり、「子どもが生まれたから近所付き合いをしたい」、「退職して暇になったから近所の自治会に顔を出したい」となった時でも、普段から挨拶をしておけば、すんなりと溶け込めるケースが多いのです。