コンペでロゴの採用!無料の修正依頼を何度も続け…

4 採用・ロゴの色など修正

1 募集設定・コンペ開始
・ロゴをコンペ形式で決めた理由
・イメージカラーやタイプを指定するか否か
2 各デザイナーさんから提案が集まる
・ロゴの提案は多ければ多いほどいいのか
3 選定・候補を絞込み
・それぞれの社員がロゴに求めたこと
・高級感VS親しみやすさ
・スタンダードVS奇抜なもの
4 採用・ロゴの色など修正

・採用の決め手になったのは
・全種類!あらゆるパターンで修正を試せ
・名刺、看板、プレゼン資料……ロゴを使うシーンを想定する

会社の企画した住まいのシリーズ「リンクハウス」のロゴを、発注サイトのクラウドワークスで制作することになりましたが( >>前回までの流れはこちら)、 ついに採用を決定しました。

採用の決め手になったのは

採用した、修正前のオリジナルロゴはこちらです。クラウドワークスでのデザイナーはy.naoさんという女性の方。

クラウドワークスのロゴのコンペの流れ100を超えるロゴの中からたった一つに選ぶのは、とても悩みました。その中からこれを選んだのは、意見を聞いた人の中で特に20~30代の年齢層に

「これが一番いい!」「おしゃれ!かわいい!」「目立つ!」
と圧倒的な支持を得られたことがポイントでした。

ですが正直、40代以上の人には第一印象は芳しくなかったようです。その1点で私は最後まで悩んでいましたが、結局「すべての世代にまんべんなく気に入られるものに、真の魅力はない」という自分勝手な結論に達し、社内の意見を押し切ってこのロゴを採用したのでした。

たとえ誰かが0点でも、誰かは10点のものを

クラウドワークスのロゴのコンペの流れ持論ですが、ロゴを採用するにしても、商品を企画するにしても、誰か1人に圧倒的な決定権がある方が結局はうまくいく気がします。皆の意見を重視しすぎて、消去法で「これもダメ」「これもぱっとしない」と選択肢を消していって、無難なものが残るよりも、「誰かの反応がよくなくても、特定の人の胸に刺さるようなもの」が望ましいと思います。

極端な例を出すと、左のイメージでしょうか…。足したらどちらも10点になりますが、例え誰かが0点をつけても、誰かが10点をつけるようなものが、結局選びました。(※上のものはあくまで分かりやすい例として出しました。実際の評価はこの通りではありません。)考え方は人それぞれなので、誰もが5点をつけるものを選ぶ、という考え方もあるでしょう。ですが、全員が10点をつけるものはない、という前提は忘れないでおきたいと思います。

何十回もの修正で納得の一つを選ぶ

さて、クラウドワークスのコンペでは、ロゴ採用後に何度か修正依頼を出せます。採用後に弊社から、デザイナーy.naoさんに出した修正指示はおそろしい回数になりました 。
>>膨大な修正過程はこちら 

最終的に納品してもらったもの

クラウドワークスロゴコンペの流れ本採用ロゴ
これが本採用の黒×青のロゴです。鮮やかな青で色味も出しつつ、年代をしぼり過ぎないようにベーシックな黒でまとめました。
これ以外に、使い分けられるよう、追加で5点ほど採用しています。

追加1:青一色のさわやかなロゴ
社長のお気に入りだったロゴ。ただ黒のように締まる色がないので、カラフルなシーンでは埋もれてしまうと思い、本採用には至りませんでした。

追加2:オリジナルのロゴ
一番最初に提案してくださった、オリジナルの色合いです。私がとても思い入れがあり、また20~30代の印象が抜群にいいので、追加採用しました。マードレで使用する予定です。

追加3:黒バックの金ロゴ
重厚感・高級感というこちらの要望にこたえて出していただいたロゴ。趣がありますね!まったく印象が変わるのに驚きます。

追加4:黒バックの銀メタルロゴ
落ち着きのある黒のバックパターンは、会社の40代以上の世代が気に入っていたので、2タイプを採用しました。会社のドアやオフィスに入れたりするとぐっと雰囲気が上がりそうです。

追加5:女性向けのロゴ
独身女性のフィゴーナのイメージで追加採用しました。赤や薄いピンクや紫まで色々試しましたが、やはり本採用ロゴとシリーズ感が出ており、シンプルなこのタイプにしました。

 

看板・名刺・プレゼン資料……どんな場面でロゴを使うか想定

ロゴはただ作って終わり、ではありません。採用後にどんなシーンで使うのか。それをあらかじめイメージしておくと、おのずと選ぶ基準もはっきりしてきます。弊社では、採用したロゴを以下のように活用しています。

看板

看板の使用例

名刺

まっさきにロゴ入りのものにリニューアルしたのは名刺でした。名刺を出すときに、どんなものを相手にイメージしてもらうか。おしゃれなイメージ、明るくポップな感じ、「何かのブランドだ」という意識を抱かせること。新しい名刺にこめられたいろいろな思いを、ロゴが表現してくれるのです。
クラウドワークスのコンペの流れ名刺

プレゼン資料

プレゼンの資料の隅や、図解、イラストなどの端にロゴがあてがわれると、ぐっと重みが増します。目に触れる機会を増やすことで、「あのロゴどこかで見たことがある……」とブランドの知名度アップにも貢献できます。

クラウドワークスのコンペの流れプレゼン資料
クラウドワークスのコンペの流れプレゼン資料

 

 

 

 

 

 

長々と書いてきましたが、これでロゴのコンペの全過程が終了です。これをご覧の皆様にとって、よいコンペになりますよう。
また、今回は残念ながら採用できませんでしたが、弊社のコンペにお付き合いいただいた数多くのデザイナーの方々にも心から感謝しております。
そしてy.nao様がつくっていただいたリンクハウスのロゴとともに、これからも素敵な住まいを提案していけるよう、弊社一同努力してまいります。

 

 

ちなみにこちらが何度も何度も修正依頼してできあがったパターンです。。付き合ってくださって本当に感謝、感謝の一言です。

クラウドワークスのロゴのコンペの流れ クラウドワークスのロゴのコンペの流れ

クラウドワークスのロゴのコンペ流れ

 

 

 


手嶋照沙(てしまてれさ)執筆者  手嶋 照沙(てしま・てれさ)

インターステーション 一級建築士事務所。インテリアコーディネーター。
独身女性専用の一戸建て「Figona(フィゴーナ)」を企画。