卒婚とは
結婚を卒業する、という意味。
離婚との違いとしては、夫婦の関係を断ち切るのではなく、結婚という形を持続しながら、それぞれが自由に自分の人生を楽しむ、という前向きな選択肢。必ずしも別居ではなく、同居しながら卒婚というスタイルも有りうる。例えば定年後、もしくは子どもが巣立った後に、夫は地元の田舎へ戻る一方で妻は都市部の便利な土地に住み、夫婦で定期的に会う、というイメージが考えられる。芸能人では、清水アキラさんや加山雄三さんが実践していることで有名。
30代~60代の妻に聞いた「将来の卒婚の可能性」
弊社では全国の30代~60代の妻200人に、「卒婚」についてのアンケートを実施しました(2014年9月)。
最初の質問として、ずばり「いつか卒婚したいですか」と聞いたところ、過半数の人が「はい」と答える結果に。
正直、「卒婚」とはいっても芸能界だけの話だけだと思っていましたので、ここまで一般の人たちが「卒婚」を現実的に考えているとは驚きでした。
九州地方や中部地方の女性は「卒婚」願望が強い?
最初の質問「いつか夫と卒婚を考えていますか」というアンケートで、回答を地域別に見たものです。
全国の平均で見ると、「卒婚したい」と答えた割合が56.8%なのですが、地方によってかなりばらつきがあるのが面白いですね。中国地方と四国地方が際立って低いのが特徴的。女性は夫に一生連れ添う、という県民性も垣間うかがえます。
一方で、強気なのは中部地方と九州地方の女性。中部地方は65.5%と、関東地方を上回る高さです。都道府県別で見ると、特に愛知県は自立した強い女性が多いようでした。
妻が卒婚したいタイミングは「夫の定年退職後」
最初の質問で「卒婚を考えている」と答えた人に、こんどは「何歳くらいで卒婚したいですか」と尋ねた結果です。
一番多いのは「60~64歳」という回答で、やはり夫の定年退職後のタイミングで卒婚を考える妻が多いようです。
ついで、60代後半、70代前半、という順番になります。
卒婚のタイミングとしては「子どもが巣立った後」という理由も多いと思いますが、50代での卒婚は思ったより少ないイメージです。
卒婚の理由やきっかけは?離婚と何が違うのか
「卒婚」というと、どうしても「離婚の一歩手前」というイメージを持つ人も多いと思います。夫婦が離婚するのは価値観の違いが大きな理由になると思いますが、「卒婚」の理由はどういうものなのでしょうか。以下、妻たちの回答です。
・夫も私も互いに健康であるなら、それぞれの夢に向かって歩みたいし、また応援したい(51歳・北海道)
・1人の時間がほしい。何をするにも夫に報告とかが面倒なので(48歳・栃木県)
・田舎で暮らしたいと夫が言い出したら卒婚。私は田舎では暮らしたくないから(41歳・愛知県)
・子どもが成人して、今までしたいと思っていたけど我慢していたことをやりたいから(42歳・神奈川県)
・スポーツを思いっきり楽しみたい(54歳・大阪府)
・私の母が介護になったとき、遠方の地域なので夫とは卒婚になるかもしれない(53歳・東京)
・家事から解放されたい(46歳・福岡県)
・夫のことは好きだが、一度離れたらもっとお互い大切に思え、好きになると思う。同じ家の中で毎日一緒にいると当たり前のような存在になってしまうが、離れて暮らしてたまに会えば、新鮮で思いやりも持てると思う(40歳・埼玉県)
・同性の友達と自由に出かけたいとき(61歳・兵庫県)
意見は様々でしたが、多かったのは「一人の時間がほしいから」という理由。決して夫のことを嫌いになったわけではなく、自立した1人の人間として、干渉されずに趣味や友人との時間を楽しみたい、という妻の姿がイメージできます。
逆に夫から見た「妻に卒婚されないための対策」としては、妻のスタイルや生き方を尊重し、過干渉にならないことがポイントのようです。
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