家賃の安さよりも重視するのは何?
賃貸の家に住んでいる20~60代の独身女性200人にアンケート。「一人暮らしのとき、家に求めるものは?」と聞いたところ、以下のような結果になりました。
「値段の安さ」を抑え、ともに7割以上の支持を得たのが「収納」と「防犯面」。ランキングにすると
1位 収納の多さ
2位 防犯面・セキュリティ
3位 値段の安さ
4位 隣人たちの雰囲気
5位 グレードの高い設備
という結果になりました。家そのものではなく、「隣人たちの雰囲気」というのも重視されているのは意外なポイントですね。
20代・30代は設備や内装を重視 60代のニーズは圧倒的に「庭」
先ほどのアンケートを年代別に見ていきましょう。表にしたのが以下です。
20代独身女性の「家に求めるもの」
他の年代に比べて割合が高かったのが「デザインや壁紙の色など高級感のあるおしゃれな内装」という項目。また、値段の安さも重視していることが分かります。
一方で、隣人たちの雰囲気に一番こだわっていないのがこの年代でした。
30代独身女性の「家に求めるもの」
30代が他の年代に比べてこだわっているのは「床暖房やディスポーザ、宅配ボックスなどグレードの高い設備」。37%という数字なので、3人に1人以上がこれを求めているということになります。
また「防犯面・セキュリティ」や「隣人たちの雰囲気」にこだわっている割合も、30代の回答は全体の平均値を上回りました。特に「隣人たちの雰囲気」を重視すると答えた人は、20代が39%というのに対し30代独身女性は57%と、他の年代に比べて抜きん出て高いのが特徴です。
40代・50代独身女性の「家に求めるもの」
40代と50代の独身女性が家に求めるものというのは、ある1点をのぞけばほぼ似たような傾向が出ました。どの項目も全体の平均値に近く、防犯や収納の多さを重視していることが分かります。また「庭があること」という点に最もこだわりがないのもこの年代です。
しかし40代と50代の分かれ目になったのは、意外にも「値段の安さ」。40代独身女性は63%が「重視する」と答えましたが、50代独身女性は49%。わずかとはいえ過半数を割ったのはこの年代だけでした。ちなみに値段の安さを重視する年代の順位としては
1位 40代
2位 20代
3位 30代
4位 60代
5位 50代
という結果になりました。
60代独身女性の「家に求めるもの」
この年代は50代以下との差が大きく、特徴が際立っています。最も目を引くのは「庭があることを重視している」人が45%と、他の年代に比べて明らかに高いことです。ちなみに他の年代では10%程度。定年を迎えた独身女性にとって、庭の有無はきわめて重要なようです。
また、「隣人たちの雰囲気を重視する」人も72%という数字が出ました。20代の39%と比べると、これも際立った特徴です。他も同様に、「ペットと一緒に暮らせること」と答えた人も全年代で最も高い割合の36%と、家の機能性よりも趣味を大事にする生活がうかがえます。